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沖縄・夏の風物詩! 2016年、エイサー3大イベントと鑑賞ポイント

沖縄における夏の風物詩、エイサー。お祭りや伝統行事として体験したことがなかったとしても、観光地で太鼓を叩きながら踊る勇姿を見かけたことがあるのではないでしょうか。ここでは、エイサーの見どころと、必見イベントを3つ紹介します。

エイサーって何?

エイサーとは本来、沖縄の旧盆の時期に、各地の集落を練り歩きしながら踊られる伝統芸能のこと。そのルーツは日本の全国各地にある念仏踊りといわれており、先祖の魂を供養するために沖縄独自で発展していきました。大抵は、集落ごとの青年会によって踊られ、大規模なところでは100人以上が一斉に踊ります。近年は、ショーとしてアクロバティックな見せ場を作る創作エイサーも多く、観光地で見られる演舞のほとんどは創作エイサーといわれています。

エイサーの見どころは?

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伝統的なエイサーには、きっちりと役割分担があります。まず、メインとなるのがエイサーの花形的存在である太鼓打ち。エイサー特有の華やかさや迫力は、 大太鼓(ウフデークー)、締太鼓(シメデークー)、パーランクーの3種の太鼓を叩く彼らの熱演にかかっています。太鼓打ちは男性中心ですが、女性は手踊りで参加するのが通例。ダイナミックな太鼓持ちに華を添えます。太鼓打ちや手踊りの前を歩くのは、旗頭(はたがしら)。それぞれの団体の旗を高く掲げ、集落や団体を誇示します。

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なかでもユニークなのが、京太郎(チョンダラー)といわれる道化役。顔を白塗りにし、滑稽な動きをして観衆の笑いを誘います。ときには、乱れた列を整列したり、お布施を募るなど、実は重要な役割を担っています。そして、地謡(ジウテー)と呼ばれる音楽面をリードする演奏者。大抵は三線を弾きながら歌います。彼らの歌があってこそ、エイサーが引き立つといえるでしょう。

こういったそれぞれの役割を理解しつつ、彼らが一体となったエイサーの演舞は、五感を刺激する総合芸術です。ぜひとも、その熱狂のパフォーマンスを体感してみてください。

この夏必見! エイサー3大イベント

1. 一万人のエイサー踊り隊(那覇)

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お土産屋が並ぶ那覇のメインストリートである国際通りを舞台に、大々的に行われるエイサー・イベントが『一万人のエイサー踊り隊』。6日は前夜祭で、7日が本番となります。各地の青年会による伝統エイサー、県内の各団体による創作エイサー、そして県内外から一般公募され、課題曲を踊るエイサーページェント(行進)の3種類による演舞が楽しめます。また、飛入りでも参加が可能な、にわかエイサー隊もあり、一緒に踊ってみたいという人にもオススメです。


日時:8/6(土)16:00~18:00、8/7(日)13:00~18:30
場所:那覇・国際通り(さいおんスクエア前広場~県庁北口交差点) / パレットくもじ前広場
入場料:無料
問合せ:098-863-2755
Web:http://kokusaidori.jp/eisar2016/

2. 沖縄青年ふるさとエイサー祭り(北谷)

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1964年に始まった北谷の伝統あるエイサー祭りが『沖縄青年ふるさとエイサー祭り』。ここ数年は伝統エイサーと創作エイサーに分かれて行われていましたが、一昨年の50回記念を持って一旦リセット。第51回となる今年は、各地の青年会による伝統エイサー12団体の演舞となります。開催される北谷町はもちろん、うるま市、読谷村、南風原町、そして石垣島まで、各地のエイサーがどう違うのかを見比べるには最適なイベントです。


日時:8/21(日)15:00~21:00
場所:北谷公園陸上競技場
入場料:無料
問合せ:098-868-1756
Web:http://www.furusatoeisa.com/

3. 沖縄全島エイサーまつり(沖縄市)

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世界最大規模のエイサー祭りといっていいのが、沖縄市で行われる3日間のイベント『沖縄全島エイサーまつり』。初日は「道ジュネー」という伝統的な練り歩き行列がコザの街で見られるのが特徴。中日は「エイサーの町」といわれる本場・沖縄市の青年会、そして最終日は各地のエイサー団体が加わり、スタジアムで大々的に伝統エイサーが披露されます。もともとはコンクール形式だったこともあり、どのエイサー祭りよりも演者の本気度が高いといわれるのがポイントです。


日時:8/26(金)18:30~21:00、8/27(土)15:00~21:00、8/28(日)15:00~21:00
場所:コザ運動公園陸上競技場・胡屋十字路周辺
入場料:無料 ※スタンド席は1000円~2500円
問合せ:098-989-5566
Web:http://www.zentoeisa.com/

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