1位：MONGOL800『Pretty good!!』

 
2016年にもっとも売れたのは、ご存知モンパチことMONGOL800による8枚目のオリジナル・アルバム。前作『People People』から1年1ヶ月ぶりという彼らにしてはとても短いスパンで発表されただけあって、とにかく原点回帰ともいえる疾走感に溢れたロックンロールのオンパレードです。スリーピースにこだわり続けるシンプルなアンサンブルと、ところどころに施した沖縄音階やウクレレによるトロピカルな雰囲気が彼らならではの味わいです。

2位：きいやま商店『ロックンロールびーちゃー』

 
沖縄県内外で人気急上昇中のきいやま商店は、石垣島出身の従兄弟と兄弟で結成された自称「エンタメ・ユニット」。ロック、ポップスから民謡までオール・ジャンルを取り込んだごった煮サウンドと、コミカルな歌詞を綺麗にハモる3人の歌声が魅力的。ブルース・ロック調の“ロックンロールびーちゃー”やファンキーなサウンドとコミカルな振り付けが見所のPVで知られる“ハブとマングース”から、クレイジー・キャッツばりの沖縄歌謡“十八番街”まで、とにかくバラエティに富んで楽しい一枚となっています。

3位：caino『mahoroba』

 
cainoは高良豊、兼島紳、田盛安一というスリーピース・バンドで、本作が初の本格的な全国流通盤。見た目とギャップのある（失礼！）繊細なハイトーン・ヴォイスと、エモーショナルなバンド・サウンドに魅了されます。とくに映像クリエイター・藤代雄一朗を監督に迎えたPVでも知られる“Parametric E.Q”のスケール感は必聴すべき一曲。音楽ユニット・水曜日のカンパネラに気に入られ、何度も共演したことでも話題を呼びました。2015年末にリリースされた本作がエントリーしたことからも、ロングセラーとなって支持され続けていることがわかります。

4位：安次嶺希和子『TROPICAL GREEN』

 
安次嶺希和子は、沖縄在住の現役女子高生シンガーとして話題になったニューカマー。2015年にオーディションでグランプリを獲得してデビューしたシンデレラ・ガールです。本作は初のミニ・アルバムで、キュートな魅力いっぱいの楽曲が揃いました。CMタイアップとなったポップ・チューン“Lips”、ソウルフルで大人っぽい“Sunflower”、クールでオリエンタルな“Remember me”など、いずれも彼女のキャラクターが伝わる名曲揃いの作品となっています。

5位：かりゆし58『とぅしびぃ、かりゆし』

 
モンパチやHYなどと並ぶ、今さら説明不要な沖縄を代表する4人組ロック・バンド、かりゆし58のデビュー10周年を記念したベスト・アルバム。新録セルフ・カヴァー音源と新曲で構成されたDISC1と、過去の音源18曲をセレクトしたDISC2の2枚組となっています。母を想った泣ける唄として人気の高いデビュー曲“アンマー”のアコースティック・ヴァージョンはもちろん、“ウクイウタ”、“さよなら”、“ゆい”といった人気曲を完全網羅しており、かりゆし58を知らない人も入門盤としてもオススメです。

以上が、2016年の沖縄で最も売れた5枚のアルバムです。なお、6位以下とシングルの売り上げベスト5もご参考までにどうぞ。

＜アルバム 6～20位＞

6位：BEGIN『Sugar Cane Cable Network』
7位：BUMBA『フロンティア』
8位：THE WARSMANS『W.S.M.S』
9位：下地イサム『スマフツ』
10位：Cocco『アダンバレエ』
11位：ISLAND BAG『Stars in the Snad』
12位：ちゅらディズニー楽団『ちゅらディズニー』
13位：仲宗根創『辿 -Ten-』
14位：DJ SASA with Wicked Friends『琉球ドライビング う・とぅ・い・む・ち』
15位：いーどぅし『いーどぅし』
16位：ORANGE RANGE『縁盤』
17位：SAKISHIMA meeting『THE BEST』
18位：Manami『踊れティーダ』
19位：うないぐみ『うない島』
20位：紫『クエーサー』

＜シングルTOP5＞

1位：DEVIL NO ID「EVE -革命前夜-」
2位：鉄ちゃん「平成生まれ」
3位：BEGIN「苗」
4位：7!!-Seven Oops-「FLY / 世界を回せ!!」
5位：Sky’s The Limit「Only human」