2015年12月19日(土)に、「国立劇場おきなわ 大劇場」で、組踊「忠臣義勇」が開催される。

「忠臣義勇」は、作者・制作年代は不明であるが、名護市字宮里にだけ伝承されていた作品で、
二代目 親泊興照氏が、村の古老の話などを参考に復活させた。
主君に対しての強い忠誠心がうかがえる作品で、他の仇討物には見られない疾走感と臨場感が伝わる作品。
仇討物の醍醐味を味わって欲しい。

－演目－

【第一部】琉球舞踊
「かせかけ」踊り手／比嘉加奈子
「前の浜」踊り手／名嘉正光
「諸屯」踊り手／真境名英美
「高平良万歳」踊り手／花岡貴子・普久原郁美

【第二部】　組踊「忠臣義勇」　立方指導／親泊興照　地謡指導／宮城康明

（あらすじ）
臣下、領民の信望の厚い仲嶺按司は強欲な大里之按司の陰謀で討たれ城を奪われる。
辛くも難を逃れた仲嶺之若按司とその姉は行方知れず、同じく城を落ち延びた忠臣の栄野比大主が二年にわたり尋ねるが逢えず、栄野比大主は自らの不忠に意を決し単身大里之按司を討ちにかかるが捕らわれる。
一方仲嶺之若按司と姉は栄野比の嫡子川崎之比屋と出会い、策を持って豊年祭に誘い出し、首尾よく討ち取り栄野比大主を救い出す。

【配役】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
栄野比大主／親泊久玄　
大里之按司／宇座仁一
平安座大主／島袋光尋
仲嶺之若按司／新垣悟
思姉／東江裕吉
川崎之比屋／真境名律弘
川崎之比屋の供／岸本隼人
宇堅村百姓／前當正雄　　
供一／池間隼人
供二／天願雄一
舞子一／仲村圭央
舞子二／大浜暢明
舞方一／上原崇弘
舞方二／川満香多
きやうちやこ持ち／島袋浩大

【地謡】
◆第一部
（歌三線）仲宗根盛次・砂辺孝真・謝敷アンヘル

◆第二部
（歌三線）宮城康明・山城暁・渡久山英男・渡久山春憲

◆第一部・第二部共通
（箏）比嘉玲子
（笛）大城聖　
（胡弓）祖堅信義
（太鼓）天久祥

※演目・出演者等は変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。